アープジュニア活動報告


アープジュニアは木曜を除いた週6日、アープカレッジ新所沢で活動を行っています。今回は、とある土曜日の活動の様子を報告します。

 

14時からは「基礎コース」の活動です。この日のメンバーは所沢市内の中学1年生5人。今年の4月から卓球を始めたばかりで、これからが楽しみな元気いっぱいの男子メンバーです。

 

まずは「アジャスター」という道具を使った「アジャスターエクササイズ」を行います。「アジャスターエクササイズ」は、身体全体のバランスを整えること、そして卓球に必要な身体運動を身につけることを目的に行っています。はじめのうちからバランスのとれた姿勢を身につけておけば、卓球の上達スピードは驚くほど速くなります。「アジャスターエクササイズ」があることは、アープジュニアの大きな強みです。

 

それでは卓球に入ります!フォアハンドやバックハンドの基本をある程度身につけた彼ら、この日は一歩進んで「バックスピンサーブ」や「バックスピンボールに対する攻撃」という、実践につながるテーマに入りました。

 

練習後半には、先に来ていた「選手育成コース」のメンバー数人も混ぜてゲームを行いました。彼らがアープで練習するのは週1回だけですが、毎週見るたびに上達していく彼らの姿からは、卓球を心から楽しんでいる様子が伝わってきます。

 

 

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15時半からは「選手育成コース」メンバーの活動です。この日は小学2年生から高校2年生まで、男女合わせて16人のメンバーが集まりました。全員で整列して、気持ちを込めた「お願いします!」という挨拶から練習はスタートします。
 

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この日の練習は先ほどの基礎コースと同様に、「アジャスターエクササイズ」から始まりました。アープジュニアの担当講師である大沼がこの日メンバーに伝えたのは、「ゆっくり、丁寧に行うことの大切さ」でした。これは卓球の身体運動として大切な要素でもあるのですが、大沼がメンバーに伝えたかったのは、それだけではありません。

 

高校生以下の時期というのはとにかくエネルギーに溢れていますから、運動も元気いっぱいに行います。これは良いことではあるのですが、その一方で「丁寧さ」が欠けていることも事実です。卓球に限らず勉強でもそうなのですが、物事を身につけ、上達していく際に「丁寧さ」は欠かせない要素です。アープジュニアのメンバーは、普段の練習やアジャスターエクササイズを通じて「丁寧に取り組む」習慣を自然と身につけていくのです。

 

 

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この日はメンバー全員で一緒に行いましたが、選手育成コースのメンバーは普段アジャスターエクササイズを個々で自主的に行います。それも、鏡に映った自分の姿を見ながら、身体のバランスや動作をひとつひとつ自分で確認しながら行うのです。

 

卓球の練習に関しても、練習に取り組むのはあくまで選手たち自身であり、コーチ陣は個々の取り組みをサポートするのが役割です。もちろん技術的なポイントや身体運動も伝えはするのですが、そうしたポイントを身につけるのはあくまで選手たち自身であり、コーチが強制的にやらせることはありません。選手は一人ひとり、上達していく上で苦労するポイントが違います。コーチの役割は、選手一人ひとりが苦労しているポイントを見つけ、それを乗り越えていく手助けをすることなのです。

 

楽しみながら、時には苦労しながら、一人ひとりが自主的に卓球に取り組み、上達していく。これが、アープジュニアの特徴です。こうした経験を通じて、卓球以外の場面でも通用する「自主性」や「主体性」を身につけてほしいというのが、コーチ陣の願いです。

 

さて、この日は翌日が大会ということもあり、練習はゲームが中心でした。メンバーがゲームをする様子を見ていて毎回驚かされるのは、ほんの短期間のうちに卓球がどんどん良くなっていくということです。普段の練習にどのように取り組んでいるかというのは、ゲームという実践の場面に最もよく表れます。メンバーの上達の早さは、個々が自主的に取り組んでいることの表れなのでしょう。

 

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練習の最後には丁寧にストレッチを行い、再び全員で整列して「ありがとうございました」の挨拶で締めくくります。この日の練習もとても充実した内容でした!

(アープカレッジ スタッフS)

 

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